血管撮影
血管撮影検査とは
大腿や腕の血管から、カテーテルという直径数mmの細い管を挿入し目的部位まで進めます。血管は通常のX線撮影では写し出すことができないため、カテーテルの先端より造影剤という薬を血管内に注入して血流や形態を観察します。また、検査だけではなく、狭くなった血管を広げる治療(血管拡張術)も行います。当院では主に心臓の血管撮影検査(心臓カテーテル検査)を行っていますが、四肢や腹部血管の検査や治療を行うこともあります。
使用機器
53番撮影室
装置名 | 血管撮影装置 |
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型式 | Alphenix INFX-8000C |
メーカー | キャノンメディカルシステムズ 社製 |
導入年 | 2020年 |
Cアームシステムに、大視野タイプのFPDを搭載しており、全身の血管の検査・治療に対応可能です。
検査の流れ
1.検査準備
入室時にお名前の確認をさせていただきます。検査台へ移動し心電図、血圧計、血中酸素濃度計等を取り付けます。その後、清潔なシーツで体を覆います。検査台も狭く、体を大きく動かすことができませんので、何かありましたら近くのスタッフにお声がけください。所要時間は検査・治療内容等によって異なりますが、おおよそ30分~90分程度となっています。
2.検査・治療
消毒、局所麻酔をしたあと、大腿や腕の血管へシースといわれる体外と血管を繋ぐ細い管を挿入します。このシースを通して目的の場所までカテーテルを到達させ造影剤を注入し、血管の形態や血流を観察します。なお治療を行う際は、シースからワイヤー、バルーン(風船)、ステント等治療に必要な器具を挿入します。
3.検査・治療後
シースを抜いた後に止血をします(穿刺部位により止血時間は異なります)。病棟へ戻ったあとも出血の可能性があるため、管を入れた部位は動きが制限されます。医師や看護師の指示に従ってください。
注意事項
病棟へ戻ったあとも出血の可能性があるため、管を入れた部位は動きが制限されます。医師や看護師の指示に従ってください。
食事制限
基本的には前日より前に入院していただくため、医師の指示等で飲水・食事制限があります。
Q&A
検査画像
冠動脈造影(心臓)
腎動脈造影